フジ(藤)の育て方

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フジ

フジ
科名マメ科
属名フジ属
学名Wisteria floribunda
みずやり水を好む
場所外の日なた
難易度上級者向け
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開花
植え
肥料

栽培の特徴

栽培の特徴
文章の修正育て方の概要
フジ(藤)はマメ科の落葉性のツル植物。よく棚に絡ませていて、各地で名所になっている。蜜源植物で蜜蜂・クマンバチを寄せるので、一般家庭では怖いかもしれない。また、ツタが非常に強く、家屋に絡まると家屋を壊すくらいで、植えてはいけない植物にあげられることが多い。
樹高10m
まとめ
●フジはマメ科のツル植物。繁殖力が強く、植えてはいけない植物にあげられることがあるので、植える前によく考える。
●水切れに注意。とくに7月から8月に水切れすると花芽が落ちる。
●2月に寒肥、花後に御礼肥をやる。
●日当たりで育てる。
●暑さ・寒さには強い。
●花後に花ガラ摘をし、6月までに剪定を行う。
●11月から3月の落葉時期に剪定を行う。

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水やり

文章の修正水やり
庭植えの場合、根付いてからは水やりは不要。よほど日照りの時は水をやる。鉢植えの場合は土が乾いたら水をやる。昼に水をやると沸騰して根を傷めるので昼を避け、朝にやり、必要なら夕方に水をやる。
●夏は成長時期で、水が切れると生育不良を起こし、葉っぱが萎れ、花芽が落ちてしまう(7月以降に花芽をつけているため)。夏は庭植えでも水切れしないように気を付ける。

肥料

文章の修正肥料
フジはとにかく肥料を必要とする。肥料が少ないと開花しない。ただしマメ科植物で空気中の窒素を土中に取り込む性質があり、単に肥料をやると窒素過多になり葉っぱばかりが茂る。そこで肥料は窒素の少ないものか、窒素抜きの肥料にする…例えば骨粉やバットグアノ。

植え付け

文章の修正植え付け・植え替え時期
鉢植え・庭植えともに落葉している3月の新芽が動き始める前に植え付け・植え替えをします。根詰まりするので鉢植えは2年か3年に一回植え替えをします。鉢植えの場合は、根をいじらないのであれば、9月10月でも植え替えは可能。ただし無難なのはやっぱり3月。
●植え付け・植え替えは3月がいい。寒冷地では2月以前は水をやると凍ってしまうので。
●開花時期に苗が流通するが、植え付けは11月以降まで待つ。ただし、真夏を避けて、土を落とさないで根を傷つけず、植え付け・植え替えするなら、ある程度の失敗するリスクはあるが出来ないわけじゃない。
●開花が終わるとホームセンターのフジは割引になるので、それから買ってもいい。

用土

文章の修正用土
水捌けのよい土を好む。一般的な培養土でいいです。庭植えの場合は元の庭土に2割か3割ほど腐葉土堆肥を加えて、用土とします。水捌けが悪いなら川砂か鹿沼土を混ぜて水捌けをよくしてから植えます。
●肥沃な土を好む。

鉢植えの手順

文章の修正鉢植えの手順
鉢植えの場合、急に大きな鉢に植え替えると根が広がるばかりで花が咲かなくなります。もちろん、根が十分行き渡ると花が咲きます。

ひとまわり大きな鉢(1号大きな鉢)を用意し、鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmほど入れ、その上に用土を入れて、株を入れて隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成。苗の土は落とさず、根は傷つけないようにする。太い根は傷つけないようにし、伸びていたら、鉢の中で巻いて入れる。
●フジは乾燥に弱いので、鉢植えにする場合は、剪定して地上部を小さめに仕立てる。でないと水切れが起きやすい(葉っぱが多いと水がたくさん蒸発するため)。小さく仕立てるなら支柱に絡ませる必要はない。鉢植えにして何かに絡ませると植え替えが困難になるので、鉢植えの場合は(支柱が不要なくらいに)小さく仕立てるのがオススメ。
●行燈仕立てにして何周もさせると、日光の効率が悪い。効率が悪いと開花も鈍くなる。
●植え替えから2週間はしっかりと水をやる。
●鉢植えの場合は根詰まりをして開花しやすいが、根詰まりが過ぎると生育不良を起こす。普通はひとまわり大きな鉢に土を落とさないで植え替えるが、それも限界がある。そこで、休眠時期の3月に土を落として根を切って、同じ大きさの鉢に植え替える。根を切るといっても太い根は残して傷つけないようにし、切るのは細い根だけにする。それでもダメージで翌年は開花がない。最悪の場合は枯れることもある。

庭植えの植え付け手順

文章の修正庭植えの植え付け手順
庭を深さ30cmから40cmほど掘り返し、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど、よく混ぜて用土として植え付けます。
根の先を傷つけると生育不良を起こすので、根を傷つけないようにします。根が長く伸びているならば、根を巻いて植えます。最後にしっかりと水をやって完成です。
●根が太く、あちこちに根を張るため、水道管などの設備があるところには植えない。
●他の庭木に絡みついて枯らすこともあるので、距離をとるか、藤棚などにしっかりと誘引し、剪定して、他の庭木に絡ませないようにする。
●接木部分は地上部に出るように植えた方がいい。
●植え付けしてから2週間はしっかりと水をやる。

株の増やし方

文章の修正挿木
3月前後か、9月に元気のいい枝を10cmから20cmほど切って、葉っぱを二枚残す。切り口に水につけて水揚げをして、切り口に発根剤を塗り、挿木していると発根して株が増やせる。湿度の高い環境だと発根しやすいので、ビニールなどで覆うといい。用土は赤玉土7腐葉土3、もしくは一般的な培養土に挿木する。挿木の成功率は低い。
とり木
3月から4月に伸びた枝の皮を剥いで、剥いだ部分を土に密着させておくと発根する。発根まで半年くらいかかる。
●挿木より取り木の方が確率はいい。

種まき
開花後に豆のサヤのようなものができます。実ができるのは花後だが、熟すのは11月くらい。これから種子を取り出して、そのまま土に播くと発芽します。発芽するのは春。種子から開花するまで最低3年以上かかるので一般的には苗を植えます。
●種子は一晩つけてからまくと発芽率が上がる。

年間作業

元肥(2月)

文章の修正元肥(2月)
2月に寒肥(元肥)をやります。一年の基本となる肥料で、春以降の生育に使われます。フジはよく開花し、よく茂るのでしっかりとやります。緩効性肥料を適宜やります。窒素が多い肥料だと開花が鈍くなるので、リン+カリが多いものを使うといいです。
●肥料の例…油かす+骨粉
●肥料の例…一般的な緩効性化成肥料。
●骨粉やバットグアノはリンが多い肥料。
●肥料はやらないでいいって人もいる。これは土の質によると思われる。

冬剪定(11月〜3月)

文章の修正冬剪定(11月〜3月)
落葉している11月〜3月に行います。11月にはもう花芽が目視できるので、花芽が見えない枝や、少ない枝は切ってしまいます。
短い枝に花芽がつくため、その短い枝は残す。長い枝で短い枝がほとんどないものは、根元から切る。長い枝で花芽がついているものは花芽が残るように剪定する。また、株元から勢いよく伸びてくるシュート(ヤゴ)は根元から切ってしまいます。
●ノダフジ系は花芽と葉芽の区別がつかないので、無理に切り詰めないようにする。
●太い枝の切り口には癒合材を。
●葉があると花が目立たないので、葉芽をある程度間引くように剪定することもある。
●花を咲かせすぎると弱って隔年開花(一年おきに開花)するので、花芽の数を調整するといいかも。

花ガラ摘み(4月〜5月)

文章の修正花ガラ摘み(4月〜5月)
花が終わったら種子を作ろうとして株が弱るので、花が完全に終わった4月から5月に萎んだ花…花ガラは摘んでしまう。花ガラの根元に新芽が出ているので、それは残すようにする。
●種子を作る場合は花ガラを残しておき、11月に取り播きするといいです。

剪定(5月〜6月)

文章の修正剪定(5月から6月)
6月前半までに剪定を行う。鉛筆以上の太さで1m以上伸びた枝を50cmで…大体m葉っぱ3枚から5枚程度の長さに剪定(摘芯)します。短い枝を出すためにはそれなりの勢いが必要なため、1m以下の枝は切らないで放置。ツルを切っていいのは6月まで、これ以降は花芽を落とすことになる。
また、幹にしっかりと日光があたるように、全体の葉っぱを3割残す適度に大幅に枝葉を間引きます。葉っぱがワサワサと茂ると花芽に日光が当たらず、花芽が育たない。

お礼肥(5月)

文章の修正お礼肥
開花で消費した栄養を補給する肥料です。緩効性化成肥料かリンが多い肥料をやります。

7月以降の剪定

文章の修正7月以降の剪定について
7月以降に翌年の花芽ができるため、これ以降の不要な剪定は花が減ります。1m以上伸びている枝は先を摘むのも手だが、せっかくできた花芽が葉芽になることがある。これ以降は剪定はしないのが無難。

夏の管理

文章の修正夏の管理
水切れにすると花芽が落ちる。庭植えでも水が切れるので注意する。
鉢植えの場合、水切れしやすいので腰水にするといい。バケツに水を張って、鉢の高さの半分から三分の二が水につかるようにする。腰水には給水のためもありますが、株が元気すぎて開花しない場合や、ツルが四方八方に伸びすぎる場合に、根を窒息させて弱らせ、開花させる効果もある。
●夏の高温・直射日光に葉焼けすることはない。ただ水切れはする。
●変な剪定をしていると夏に開花することはよくある(狂い咲き)。
●栄養状態がよく、株に勢いがあっても夏に開花することがある(狂い咲き)。

秋以降の管理

文章の修正秋以降の管理
夏に水切れせずに過ごせたら、あとはやることはない。寒くなると落葉する。落葉したら冬剪定をしてもいいです。
●9月10月であれば、春に購入した藤の苗を鉢植えに植え替えしてもいい。

管理場所・日当たり

文章の修正管理場所・日当たり
日当たりの良い場所で育てる。夏の暑さにも冬の寒さにも強い。
●肥料より剪定より、開花させたいなら日光が一番大事。

開花しない場合の対処

文章の修正剪定ミス
7月以降にバシバシ剪定してしまった。6月以前に剪定したが、花芽が残らないように剪定だったなど。もう一度、剪定手順を見直す。
夏に水切れ
6月にできた花芽が夏の水切れで飛んでしまう。水切れしないようにする。鉢植えは水切れしやすいので腰水をするといいかも。
肥料不足・日光不足
一番大事なのは日光。日光が不足すると開花は難しい。肥料は十分にやらないと開花は鈍い。また、マメ科で空気中の窒素を吸収できるので、窒素が多いと窒素過多で葉っぱばかりが茂って開花しにくいので、窒素肥料を控える。
根切り
フジを地植えにするといくらでも根を広げられるため、根の拡大に専念して花が咲かない。そこで「子孫を残さなくては!」と思わせるために、「根切り」をします。休眠しているが、もうすぐ新芽が動き始める前の3月あたりに行います。ただ、フジは根が弱く、根切りしてそのまま枯れることも十分あるので、ギャンブル性がある。太い根を切らないようにするが、地上からザックリするので絶対ではないです。太い根を少し切る!とする場合もある。
●太根を切るとそこから腐ってしまいやすい。根を切る時は土に炭を入れると防腐になる。

環状剥皮
幹の根元の皮をグルリと剥いで、生育不良を起こさせて開花させる手法。
針金でしばる
元気すぎる株の幹を針金で縛って生育不良を起こさせ、開花させる。

病害虫

文章の修正コブ病(癌腫病)…コブができる。梅雨から夏に発生して、コブが空洞化して別の病気の元になり、生育不良を起こす。コブは発見次第、切り落とし、切り口には癒合剤を塗っておきます。
斑点病、サビ病
フジノキクイムシ…フジの幹に穴を空けて食べる。
ハマキムシ
アブラムシ
マメコガネ…葉っぱを食べる。
マメドクガ…葉っぱを食べる。
ミノガ…葉っぱを食べる。
カイガラムシ…樹液を吸う。
ハゴロモ…樹液を吸う。
カメムシ…樹液を吸う。
アリ…アリが大量にたかるが、基本的に害虫ではないので被害はほぼない。ただ、株元に巣を作って根を傷つけることがあり、枯れる原因になることもある。薬殺するといい。

雑記

文章の修正●支柱に絡ませると、棚・支柱の修理ができない。落葉時期に支柱から外してツルを棚に乗せるように仕立て直す。
●ミニ盆栽によく使われる小藤は土用藤の枝変わりで開花しない。
●蜜蜂・クマンバチは飛んでくるが、基本的には刺さない。スズメバチは肉食なので花には寄ってこないが、フジに虫がいるとスズメバチもやってくる(それはどんな植物でもそう)。
●花の咲かないフジ(藤)はいらない。
●枯れているかどうかはちょっと切って確認する。庭木が枯れたかどうかの確認
●根っこについているコブは根粒菌で、病気じゃないです。
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