クラピアの育て方

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クラピア

クラピア
科名クマツヅラ科
属名イワダレソウ属
学名Phyla canescens x Phyla nodiflora
みずやり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
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開花
植え
肥料

栽培の特徴

栽培の特徴
文章の修正概要
クラピアはイワダレソウヒメイワダレソウを交配させた園芸品種。イワダレソウがそもそも日本に自生している植物なので、育てるのは簡単。冬は地上部がなくなるが、春に芽吹いて開花する。グランドカバーとして人気があり、芝生かクラピアか?で議論になる。芝生との比較などはクラピア栽培の注意事項を参考に。
開花すると蜜を求めて蜂が来る。ただ、植物を植えれば少なからず蜂は来るので気にしていたら何も植えられないし、雑草でも蜂は来る。蜂を避けたいなら月に一回刈って花が咲きづらくする。
まとめ
●クラピアはクマツヅラ科のヒメイワダレソウ(リッピア)の改良品種。暑さ・病気・過湿に強く、ヒメイワダレソウよりよく茂る。茂るだけなら簡単だがキレイにするなら刈り込んだり、草抜き、肥料が必要。
●踏みつけに強い。
●冬は地上部が枯れるが、春には芽吹く。
●春は雑草が伸びるので春は雑草取りが必要。
種子は出来ない。
●横へ伸びる繁殖力が強い。
●春から秋までは水やりが必要。冬は不要。
●刈り込み・踏みつけで葉っぱが密になる。密になると雑草が更に生えにくくなる。
●繁殖力が強いのでクラピアをそこらへんに廃棄しない。

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水やり

水やり
文章の修正水やり
乾燥に強い植物ではあるんですが、植え付けて一年目は根が土に活着しておらず水切れしますので、土が乾いていたら水をやるようにします。特に最初に2週間はしっかりと水をやる。二年目以降は根が広がって乾燥に強くなっているので、ほとんど水やりは不要になります。ただし、あんまり日照りする時期であれば水やりをしてください。
●夏は朝か夕方の涼しい時に水をやります。昼間に水をやると水が太陽光で沸騰して根を傷めてしまいます。
●冬は自然雨だけでも十分ですが、乾燥するようであれば水をやります。水やりは朝に行ってください。夕方に水をやると水分が土中に残り、朝方の寒さで土が凍ってしまい、根を傷めてしまいます。
●水やりが多かったり、排水が悪いと立ち上がり斑点病になります。

肥料

肥料
文章の修正肥料
繁殖力旺盛で花も咲きますので肥料が必要です。春から秋まで緩効性肥料を一カ月に一回、蒔くか、一週間に一回液体肥料をやります。液体肥料は結局高くつくので、緩効性の固形肥料がよいです。痩せ地でも枯れるわけではないが、肥料をやらないでいると徐々に緑部分が少なくなっていきます。
水はけの良い土だと肥料が流されてしまうので、肥料切れになりやすいです。
●肥料が切れると花が咲かなくなりひろがりづらくなる。
●肥料が多いと徒長して立ち上がりがち。それでもある程度は必要。さらに多いと肥料焼けする。

植え付け

植え付け時期

文章の修正植え付け時期
3月から5月あたりに植え付けする。春に植えれば夏にはかなり広がる。秋に植えた場合、冬を越せば春から広がる。ただ、地域によっては寒さで枯れるかもしれないので、やっぱり春に植えた方がいいです。
●水やりができないくらいに広いところに植えるなら、梅雨時期に植えると水やりの手間が省ける。最初の2週間は水やりが必要だが根がある程度活着すれば問題ないので。

用土

文章の修正用土
一般的な土であれば問題ない。粘土質で水はけが悪いと立ち上がり斑点病が発生するので避ける。庭土を掘り返して腐葉土堆肥を2割か3割ほど足して混ぜて、元肥として化成肥料をやってから植える。
●やっぱりフカフカの土の方が広がりやすい。硬い土だとどうしても広がりにくい。でも、カチカチの土だから育たないということはなくちゃんと広がる。ただし硬い土だと広がりは遅い。
●深く掘り返したほうがよく広がる。
●痩せ地でも育つが、肥料をやらないと徐々に緑部分が減っていく。
●土が少なくても広がる。砂利に土をまいて植えても育つ。もちろん土がありフカフカな方が広がりやすい。

植栽シートを使おう!

文章の修正植栽シート(防草植栽シート)
植栽シートとは土の上に敷いて日光を遮り、雑草を抑えるもの。Amazonでも売ってる。クラピア単体よりもはるかに雑草を抑える効果がある。除草シートはホームセンターで売ってるけど植栽シートは売ってない。ネットで買ったほうが早いが100m単位なのでウ~ン…。
●植栽シートは水と空気を通すが、防草・除草シートは通さないのでクラピアを植えても上手く広がらない。植栽シートを必ず使う。
●植栽シートは「通根性防草シート」や「クラピアシート」でもいいです。ほぼ同じものです。表記があんまり一定していない。
●通根植栽シートはピンで止める。しっかりと止めないと隙間から雑草が出てくる。

シートの使い方

文章の修正方法
まず雑草を抜く。除草剤で枯らしてもいいがクラピアに効かないものを使う。雑草を除かないと生えてきた雑草がシートを突き破ったり、シートを持ち上げてクラピアが浮き上がって根付かないので、必ず雑草を取り除く。
次にシートを敷いてU字ピンで固定する。
次に穴を空けてクラピアを植える。クラピアは多少深めに植える。株は50センチ四方に一個。2ヶ月後にはシートを覆い尽くす予定。
あとは水をやり、普通に管理する。
●シートは黒いものや、茶色いもの、土に還るものなどある。お好みのものをどうぞ。
●日当たりが悪かったり、肥料が不足するとなかなか広がらない。
●冬に葉っぱが無くなるとシートが見える。
●経験者が言うには、シートなしに沢山の苗を植えるより、苗を減らしてもシートを使ったほうが効率よくキレイにできるらしいです。クラピアの苗は高いから選択肢としてありです。

植え付け手順

文章の修正植え付け手順
植え付けは一般的には春に行います。50センチ四方に苗を一つ植えるのを目安にします。条件がよいと二ヶ月ほどで50センチ四方を覆い尽くします。大体は3年かかるよう。覆い尽くすと雑草が生えなくなります。用土は一般的な培養土。庭に植える時は極端な水はけ・水持ちにならないように、調節してください。水はけが悪いならば川砂や赤玉土などを足して水はけをよくします。水はけが良すぎるならば、腐葉土を足して調節する。植え付けの際には緩効性固形肥料をやっておくとよいです。
ポット苗より少し深い程度の穴を掘って植え付けます。横へと伸びていくので深く掘り返す必要はないです。
●50センチ四方に1株としましたが、時間がかかっていいなら1メートル四方に一株でもいいし、挿し芽で増やすならもっと少ない株数でも問題ない。ただ地面を覆うまで雑草が生えてくるから、それを抜かなくちゃならないのが面倒。だから50センチ四方に1株が現実的。
●広がって欲しくないときは仕切りをすれば抑えられる。ランナーで増えるので地上30センチ以上の高さの仕切りを。壁は登らないが、下には垂れ下がって広がる。
●繁殖力が強すぎるので隣に広がらないように。侵入しそうなら植えない方がいい。他人からしたらクラピアはただの雑草です。ご近所トラブルになります。
●植え付け直後に水をやり、それから根付くまで…2週間は、水を毎日やってください。
●植え付けすると、最初の一週間か二週間は根を伸ばしています。それから葉茎が出る。なので、しばらくは変化がない。本気を出すのは1ヶ月後。踏みつけるのは広がってから。
●植え付けてから地表をクラピアが覆いつくすまでは、雑草を抜いたり、水をやったりといった作業が必要です。

挿木で増やす

文章の修正挿木
ある程度増えたらクラピアのランナーを切って挿し芽にすると幾らでも増える。ポット苗を大量に買わなくても挿し芽で増やすといいです。伸びたランナーを適当にちぎって土に浅く埋めるだけで発根して出てくる。雨が降る前に挿し芽するとよく発根する。ほとんど発根するので雑に埋めてもいい。全体を覆い尽くした後は綺麗に保つには踏みつけ・草刈りが必要。踏みつけについてはクラピア栽培の注意事項にちょっと書いてあるので参考に。
●ある程度育ったら、掘り上げて株分けした方が広がりは早いが、面倒だし挿木の成功率が非常に高いので挿木が普通。
●増やした株を他人にあげてはいけないです。種苗法違反です。もちろん売ってもいけない。
●人の踏み付けには強い。適度に踏み付けた方が密になる。しかし、車で踏まれるとさすがにそこがハゲる。

管理場所・日当たり

日当たりで育てる

管理場所・日当たり
文章の修正日当たりで育てる
北海道では育たない。東北地方には寒冷地用に改良されたクラピアもある。生育する温度は16度以上35度未満。日当たりを好む。日当たりでないと繁殖が鈍くなり、なかなか地表を覆わない。日当たりが悪いと葉っぱが大きくなり、立ち上がる(=徒長)。日当たりがいいところの方が地面にくっつき、葉っぱが小さく密になる。
●午前中は日当たりで午後からは木漏れ日くらいなら地面は覆うが、午前は日当たりで午後から日陰の場所だとあやしい。
●日当たりがいいのに広がらないなら肥料不足を疑う。
●夏の強い直射日光を浴びると葉焼けを起こすが葉焼けで枯れることはないです。

冬の管理

文章の修正冬の管理
気温が10度以下になると生育が止まり、5度以下で地上部が枯れてきます。休眠に入っています。地上部は枯れても刈り込まずに放置します。根が死んでいなければ春には芽吹きます。植え付けが遅かった場合、根が土に活着していなくて、そのまま冬の寒さで枯れることがあるので、植え付けは早めに。
●九州北部では冬には地上部が枯れる。
●冬は植栽シートが剥き出しになる。
暖地では一部が緑のまま越冬する。

春に雑草を抜く

文章の修正春に雑草を抜く
クラピアは雑草対策に植えることが多いのですが、植栽シートをやっていないと3月から4月のクラピアが地表を覆い尽くしていない時期は雑草が生えてきますので、この時期は雑草を抜くか、除草剤で枯らせます。
●クラピアは新しく生える雑草を生えにくくするだけで、生えている雑草を駆逐する力はない。なので春は雑草を抜かなくちゃいけないし、5月以降も必要臭い時て抜かなくちゃいけない。

病害虫

文章の修正病害虫が発生するが茂るスピードが早すぎて害が目立たない。
ナメクジ
ナメクジが発生する。誘引剤で殺すかテデトールする。
コガネムシ
コガネムシの成虫が葉っぱを食べ、幼虫が根を食べる。株が弱って枯れたり、立ち上がり斑点病にかかりやすくなる。ダイアジノンを撒いて駆除する。なんだか調子が悪いときは疑う。
立ち上がり斑点病
細菌性の病気です。雨が降ると発生しやすい。原因は水はけが悪い・過湿。梅雨の時期には起きやすい…というか、ある程度はしようがないもの。出来るだけ早く傷んだ葉っぱはむしって廃棄する。刈り込んでトップジン・ベンレート・モンカットフロアブル・ベンレート・モンカットフロアブル・グラステン・ボルドーZ・フロンサイド・STダコニールなどの薬剤を散布する。
梅雨前に刈り込んで風通しをよくすると予防になる。
●雨の時期は発生するものとあきらめる。
●薬剤を散布しても改善しないのは日当たり・水はけなど環境が問題。
●一度発生すると毎年発生するので、毎年梅雨前に散布する。
●斑点が出たら刈り込んで葉を取り除き、トップジンなどを散布する。もしくは病変部分をグリホで枯らしてしまう。穴があいてしまうが、すぐに茂って埋まる。

白絹病
一部が枯れて白いカビが見える。多湿になると発生する。放置していると病変が広がるので取り除く。できれば熱湯をかけておく。病変部分を踏んでいると胞子が飛んで飛散して病変部分が広がるので踏まないようにする。
タテハモドキ
タテハモドキの幼虫はイワダレソウを食べる。幼虫を鳥が食べる。

剪定

文章の修正6月から8月に一回剪定
気温が高くなる6月から8月に地上部を刈り込んでやると、摘芯となって葉っぱが増えて密生します(密生すると雑草が生えにくくなる)。クラピアは踏みつけに強いので刈り込んで踏むと更に雑草が抑えられる。刈り込みは地上3cmから5cmくらいにします。またクラピアは夏の過湿に若干弱いので、蒸れそうなら刈り込んで風通しを良くするといいです。
●切れ端だろうと裏山などに捨てない。そこで蔓延るので。
●手動草刈機は伸びすぎると刈りにくいので頻繁(3週間か1ヶ月に一回くらい)に刈り込むなら手動草刈機で。たまにしか刈り込まない(年2回)でそこそこ広いなら電動が必要。ただ、どちらにしても端っこや隅やはみ出した部分は芝用回転バサミか電動バリカンかハサミで切る。
●クラピアはよく開花し、蜜蜂が飛んでくる。刈り込んで花を咲かせないようにすることで蜂予防ができる。クラピア栽培の注意事項を参考に。
●人によっては1ヶ月に一回刈り込む。一般的には一年に一回か二回。

特徴・由来・伝承

文章の修正日本に自生するイワダレソウを宇都宮大学農学部の倉持仁志さんが品種改良した植物がクラピア。イワダレソウの学名の「リッピア」と倉持さんの「クラ」を合わせた造語です。品種の正式な名前は「Sヒトシ(倉持仁志さんから)」。

通常のイワダレソウより、びっしりと生え、芝生の代わりになる。イワダレソウがそもそも頑健です。ただイワダレソウはクラピアほどびっしりとは生えないし、踏みつけにも弱い。また草丈がクラピアよりは高いのでグランドカバーにはなっても芝生の代わりにはならないです。
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